小学生のころからアメリカのヒット曲が大好きだったが、
特に1964年初頭のビートルズに触発された音楽シーンには気が気でなかった。
65年の秋くらいから業界紙のビルボードのHOT100にも気を止めるようになっていた。
年末にヒットしたバーズのTURN!TURN!TURN!や
サイモン&ガーファンクルのSOUND OF SILENCE を聴くに及んで、
私の頭の中ではこの繰り出してくる素晴らしき音楽を逃すまいということになった。
当時の日本のヒットチャートとは無縁の音楽達を何とかするには、
自分で作るしかないと思ったのである。
早速英単語記憶のカードに曲名を書き込み、
毎週それを並べ替えて順位付けして表にするという作業であった。
勉強もクラブ活動も続けながらの作業はどれだけのものだったかは定かではない。
ここに至って再度じっくり眺め検証してみたい。

なお、別の拙ブログでも随想誌にて音楽のことを綴っている。
ご興味のある方は是非訪れていただきたい。

2012年6月17日日曜日

音楽簿1966年6月18日号




HITTABLEが
2冊目に突入

HITTABLE誌は今週号から紙面を変えて続けられている。「太陽はもう輝かない」は「夢のカリフォルニア」に続く、初登場3週目の№1曲。もとはフォー・シーズンズのボーカルであるFrankie・Valliの持ち歌だったが、Walker・Brothersでベスト10には入らなかった、全米ヒット。64年の大№1ヒット「悲しきラグ・ドール」と同じく、Specter Soundと呼ばれるシンフォニックなバックに、骨太のヴォーカルを聴かせるタイプの曲想である。ボブ・クルーとゴーディオの才能の賜物にノックアウトされて、当分は天下が続きそうだ。「キックス」と「アイム・ア・ロック」、来週はもしかしてだが。「ブルー・アイズ」というのは和製ポップスの玄人バンドBlue Cometsによるもので、しぶとく11位まであがってきた。急上昇たぶんAdamoの「夢の中に君がいる」とともに、メロディは完全に失念した。初登場トップ33位の「孤独の世界」は、早すぎたシンガー・ソング・ライター、P・F・スローンの名曲。だが、何故か日本だけのヒットで、ちょっぴり不安で不満な一曲。英名での同名異曲でJulie Goldのグラミー曲のほうが、今現在は有名ではあろう。どちらも引けを取らない、稀有な例だ。